私は長年片付けと掃除が苦手でしたが、ここ数年の間に、我が家を見違えるほどきれいにすることができました。
その陰の立役者は、3年前から一緒に暮らし始めた猫のめそ吉。
猫による片付け指南?
猫が片付けを指南してくれる?
ファンタジーの世界?笑
私もまさかとは思うのですが、これまで自分の力だけではここまで来れなかったことを考えると、あながちファンタジーの世界とも言い切れない、と言うか、笑。
犯人(ホコリ)の形跡を鋭い嗅覚で嗅ぎつけ、粘り強い(しつこい)捜査(いたずら)で次々と難事件を解決する「めそ吉デカ(刑事)」。
その手腕(いたずら)によって、今までの私だったら絶対にしないような、大胆な片付けが成し遂げられた(せざるを得なかった)ことは間違いありません。
めそ吉のおかげで大変身
我が家には、玄関との並びにガラスの掃き出し窓の付いた土間があります。
そこは、もう何年も前から自然発生的に物置コーナーと化していました。
我が家に足を踏み入れて数時間後、めそ吉デカが真っ先に摘発したのはここでした。
さっそく片付けに取り掛かりました。
この時、ガラスの掃き出し窓には、スペインで買った大判の素敵な布をカーテンとしてつけていました。
窓を開けることもほとんど無いに等しい状況で、カーテンの洗濯も一年ぶりくらい。
終了のブザーが鳴ったので、洗濯機のふたを開けたところ、え????カーテンが消えた!
スペインで買ったのはおよそ30年前。
以来、古い社宅の壁を隠すためのタペストリーとして、その後は土間のカーテンとして活躍したアンティーク、笑。
きっと布が劣化し過ぎて、洗濯機の水流に耐えきれず、繊維がボロボロにちぎれたんですね。
長い間、ありがとうございました。
新しいカーテンは、引いてあってもめそ吉が外を見られるように、短めにしました。
土間に置いてあった物をすべて無くし、部屋との仕切りとしてつけていたカーテンも外したので、お部屋の仲間入り。
部屋はおよそ2畳分も広くなりましたし、コンクリートの触感が気持ち良い土間は、めそ吉のお気に入りスペースです。
片付けるの誤解
これまで私は、「片付ける」というのは、物を所定の場所に戻すこと、物を戻す所定の場所を作ることだと思っていました。
部屋が散らかるのは、戻す場所の無い物が増えたからだと、収納の工夫ばかりをしていました。
収納のためのケースや家具を買ったり、いろいろな収納アイデアを真似してみたり。
だけど、収納された物が目の前から消えただけ。
収納ケースまで増えて、なんだかごっちゃり。
おまけに、半年ほど経てば同じことの繰り返し。
収納用具も増える一方。
あぁ片付けって無限、不毛、苦手と思っていましたが、誤解でした。
片付けの意味を知る
今回、めそ吉のしつこいイタズラ(粘り強い捜査でしたっけ)に降参して、家具も含めたすべてのものを取り除いたことで、片付けの意味を初めて知った気がします。
物を片付けることは、空間を生むこと。
空間が拡がると、居心地の良さが生まれます。
片付けることの意義、良さを実感できた出来事でした。
これまで自分の中に無かった境地に導かれたのです。
やっぱり、めそ吉はガネーシャなのか。