掛け時計が壊れて、考えたこと

道具

リビングダイニングの壁に掛けていた時計が壊れました。

2017年に記念品として、手描きイラスト入りでプレゼントされた電波時計。

記念品なのに。

こんなに早く壊れるなんて。

どうしよう、捨てるに捨てづらい。

掛け時計はやっぱり欲しい

リビングダイニングにいる時は、スマホを持っていることが多いから、もう掛け時計は要らないかなぁ。

この機会に、またひとつ、モノを減らそうか。

壊れた時計をとりあえず外しました。

時計を外してみてわかったことは、1日に10回くらい見る、ということ、笑。

うわぁー、不便!

やっぱりワンフロアにひとつくらいは掛け時計も必要。

適当なものをネットで探して、すぐにでも取り付けたいなー。

と、思ったのですが。

『カールさんとティーナさんの古民家村だより』を思い出した

『カールさんとティーナさんの古民家村だより』は、少し前、たまたまNHKにチャンネルを合わせたタイミングで観た番組です。

古民家村の美しさに惹きつけられて、最後まで観てしまいました。

カールさんは、ドイツ人の建築デザイナーです。

新潟のとある限界集落を「世界一美しい場所」と感じて、ご自身が古民家を再生して移り住んだそうです。

そして、その集落の朽ちかけた古民家を次々と再生し、今では子育て世帯も移り住みはじめた奇跡の集落を作ったそうです。

カールさんは、古民家に断熱材やペアガラスも取り入れることで住みやすくし、そして和洋折衷の魅力的な住まいに生まれ変わらせています。

番組の中で、カールさんは「日本人はなぜ、”宝石”を捨てて、”砂利”を拾うのか」とおっしゃいました。

子や孫の世代まで住むことのできる日本の古民家を朽ちさせ、使い捨ての住宅を建てている、ということなのでしょう。

はっとさせられる言葉でした。

我が家に残った掛け時計は

今、我が家に残っている掛け時計は、およそ30年ほど前に買ったものひとつだけです。

寝室につけてあります。

当時、少々高くても良いものを買おうと思って、買ったことを記憶しています。

ベーシックなデザイン、秒針の動く音も全くせず、電池も10年に一度替えるくらい?ってほど長持ちします。

改めて見てみると、今では、アンティークの風格までついてきています、笑。

その後、いくつもの掛け時計や目覚まし時計を買ったり、いただいたりしました。

すべて、数千円の時計だったと思います。

それらは、壊れたり、電池切れのタイミングで「ここにはもう時計はいらないよね」と捨ててしまったりして、ひとつも残っていません。

深く考えずに、安価なものを買って、もう要らない、元々そんなに高いものでもないし、と捨てる。

壊れたら壊れたで、また適当に買う。

そういうモノの買い方、使い方、捨て方は良くないなぁと、ふと、我が家の時計の歴史を振り返ってみて、思いました。

カールさんの言うところの、「砂利」を拾って、すぐに捨てているようなものです。

資源も無駄に使っています。

好きな時計を探して買おうと決めた

ネットを見てみると、まぁそこそこいい感じの掛け時計はたくさんあります。

どれにしても大差なさそう。

逆に、これというのは、無い。

電波時計が多いけど、壊れやすそう。(今回壊れてしまったのは、電波時計でした)

どっちがいいのかな。

時計は質感も大事。

ネットで買うと、質感が違って期待はずれ、と思うこともあるかも。

やっぱり一度見てみないと。

掛け時計が無いのは、ちょっと不便ですが、その場しのぎをするのはやめました。

いざとなると、ついつい忘れがちですが、「これからは不用意に家の中にモノを入れない!」と決めたのですから。

少し時間をかけて探します。

いつか、コレ!好き!という掛け時計に巡り合うはず。

そんな時計を掛けたら、時計を見るたび、1日に10回も幸せな気持ちになれる。

壊れた記念品の時計は、分解して文字盤の一枚板を残しました。

何かに再利用して残せたらいいなと思います。

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