鍛金工房 WESTSIDE33の行平鍋(15cm)を使っています。
お味噌汁、ココア、ロイヤルミルクティーと、毎日フル稼働。
鍋自体が軽いのと、注ぎ口がしっかりしているので、マグカップなどにも注ぎ入れやすく、とても使いやすいのです。
行平鍋が欲しい
前に使っていた行平鍋の持ち手が壊れて捨ててしまってから、数年。
ちょっとした汁物や、温かい飲み物を作るには、やっぱり行平鍋が便利。
だけど、鍋が足りないわけではないし、安易にモノを増やしたくない。
行平鍋なんて買おうと思ったら、すぐにでも買えてしまいます。
けれども、そういう買い方で、愛着もないモノを増やすことは、もうやめました。
コレだ!と思う行平鍋に出合ったら、買うことにしよう、とそれまでは温めることにしました。
多少の不便は、我慢できなくはありません。
この行平鍋が欲しい
この数年間、雑誌や本、ネットで、店舗で、様々な行平鍋を見ました。
ホーローのミルクパン、という選択肢もあるかな、とも考えました。
そこで、ホーローのミルクパンも色々見ました。
京都へ旅行へ行こうと決めて、京都の道具の本を見ていた時に、WESTSIDE33の行平鍋を見つけました。
ネットでも調べてみました。
行平鍋が欲しい、から、この行平鍋が欲しい、に変わった瞬間です。
鍛金工房 WESTSIDE33へ行きました
鍛金工房 WESTSIDE33は鍛金職人 寺地茂さんの立ち上げたキッチン用品のお店です。
京都七条、三十三間堂の西隣の通りにあるのが名の由来。
京都旅行の目的のひとつ、15cmの行平鍋を買うために、「鍛金工房 WESTSIDE33」を訪れました。
三十三間堂前でバスを降りて、歩きます。
夏の京都は暑い。
夏の京都は何度も行ったことがありますが、この界隈は、特に暑い。(という気が、私はします。)
てくてくてく。
徒歩10分程度で到着。
「うわぁ素敵。」
キラ、キラ、キラ、キラ⭐︎
入ってすぐのところに、行平鍋が全サイズ並んでいます。
オーバル型両手鍋も素敵。
ひとつひとつ、じっくり見て回りました。
「きれい!きれい!とってもきれい!」
全部欲しい!、笑。
予定通り15cmの行平鍋を購入。
「表面に何にも加工してないから、力を入れてゴシゴシ洗ってくださいね。」
お店の方が教えてくださいました。
見るだけ、触るだけでも、満足
道具なので、使い勝手が良いだけで最高なのですが、この行平鍋は、それだけでは終わりません。
目に入るだけ、手に取るだけで、「あぁ、本当にいい感じっ。」と五感に迫ってくるのです。
鍋が?→はい。
この行平鍋は、アルミの板を金槌で叩いて形をつくる、鍛金(たんきん)という技法で作られています。
職人さんが手作業で、ひとつひとつ打ち出す槌目(つちめ)と呼ばれる模様がついています。
槌目は、規則的に並んだ様子がとても美しいのですが、よく見ると大きさや形が違うのも手作業ならでは。
そこに、職人さんの手を感じます。
打ち出された鍋の形の美しさは、見るたびに、感服します。
柔らかで温かみを感じる曲線美。
特に、木の取手の取り付け口を鍋にくっつけてある部分が私は好きです。
鍋のカーブに見事に沿って、一切の隙間も無く取り付けてある様子は、毎回見惚れてしまいます。
こういう道具に巡り合うと、使うたびに嬉しくなります。