夏場は、「塩もみキャベツ」を作りおきしておけば、簡単なサラダがサッとできるので、あっという間に無くなります。
ところが、冬になると、白菜が優位になって、キャベツの消費が滞りがち。(我が家は、笑)。
キャベツを一玉買った時に、半分くらい使ってから、冷蔵庫に入れたいので、キャベツをモリモリ食べられる、これぞ冬のメニュー!というのはないかしら?と考えていました。
ロールキャベツが苦手
そんな時に思いついたのが、ロールキャベツ。
実は、ロールキャベツはあまり好きじゃない、とずっと思ってきました。
おいしい!と思うロールキャベツを食べたことがないので、どう作っていいかわからず、自分で作った記憶もありません。
明らかに手間がかかるのに、ゴールのわからない料理を作りたくない、と思ってきました。
よくよく考えると、いつどこでどんなロールキャベツを食べておいしくないと思ったのか?、その記憶も曖昧。
人気の定番メニューですし、きっと手間をかけるだけの魅力があるはず。
一度、作ってみよう!と思いました。
ロールキャベツの苦手を分析
うっすらとした記憶をたぐって、どうしてロールキャベツが苦手なのかを考えてみました。
1.爪楊枝やスパゲティで留めたり、カンピョウで結んでいる
2.キャベツの芯や繊維が気になる
3.牛肉のにおいが気になる
4.巻いている意味がわからない
1は、料理全般に、そういう手法が苦手。(自分でも、何故なのかはわかりません)
ネットで調べると、包んで葉先を輪の中に入れるやり方で作っていらっしゃる方もいて、それで留められるなら、と、即解決!
2となると、芯は薄く削げば良さそうですし、キャベツの繊維は、しっかり煮たら気にならないような気がします。
どんなロールキャベツを食べたのか、果たしてそれでロールキャベツ全体の評価をしてしまって良かったのか、怪しくなってきました。
3は、完全に私の好みの問題です。
鶏ひき肉100%で作ってみたらどうかなぁと思いました。
4は、何も手間をかけてキャベツで巻かなくても、「キャベツとミートボールのスープ」にすればいいんじゃないかと思ってしまう、という問題です。
ここが一番のポイントです。
こうしたら、おいしそう
キャベツで肉だねを巻く意味について考えました。
ミートボールと同じなら、キャベツで巻く必要はありません。
キャベツに巻かれないと形を保てないような、ゆるめの肉だねにして、ふわっとした食感にしてはどうかしら。
玉ねぎを刻んで入れることもせず、鶏ひき肉に豆腐だけを混ぜてた肉だねにすることで、食感も味も含めてキャベツとの一体感を強調しようと思いました。
キャベツの芯の部分は丁寧に薄く削いで、キャベツがとろけるくらいに柔らかくなるまで煮ることにします。
ロールキャベツは素晴らしい
こうして出来上がったのが、ふわっと柔らかな肉だねと、とろけるようなキャベツが一体となったロールキャベツです。
好きなトマト味にしました。
こうして作ってみると、単なる食わず嫌いのようなものだったなぁと思います。
確かに手間はちょっとかかりますが、肉だねと柔らかなキャベツの一体感はロールキャベツならではの良さ。
キャベツは刻んでスープにした時よりも、とろっと柔らかく煮上がるのも、おいしいポイントだと思います。
知らない間にたくさんのキャベツが食べられます。
形も愛らしく、コンパクトで扱いやすい。
2日目はチーズをのっけて焼いてグラタンにもできます。
レシピ
材料(8ロール分)
鶏モモひき肉 300g
豆腐(水切り後) 200g
塩 5g
キャベツ8〜16枚
水 500ml
トマト缶 1缶
コンソメ顆粒 一袋(4g)
1.キャベツを一枚一枚剥がして、1分ほど茹でる。
2.キャベツの芯を葉と同じくらいの厚さになるまで、剥ぐ。
3.鶏モモひき肉に塩を入れて、粘りが出て白っぽくなるまでよく混ぜる
4.3に水切りした豆腐を入れて、しっかり混ぜ合わせる
5.2のキャベツに4の肉だねを載せて巻く
(図のように)
6.鍋に隙間無くキッチリと並べる
(こうすることで煮崩れしません)
7.水を注いで、弱火で20分煮る
8.コンソメとトマト缶を入れて、更に弱火で15分煮る