愛猫めそ吉は三歳。
生後四ヶ月で、保護猫カフェから譲渡していただきました。
めそ吉と暮らすようになってから、我が家のファブリックから、繊細な布地、柔らかな手ざわりのものは、消えました。
こんなファブリックは使えなくなりました
こんな布地は、100%ダメージを受けました。
・刺繍
・レース
・ふんわりしたガーゼ
・目の荒い織地
めそ吉は、爪先で糸や布の繊維を丹念になぞって、ほんのわずかのキッカケを見つけます。
この過程は、本当に熱心で、決してあきらめることなく、延々と続きます。
やがて、爪先に糸や繊維が引っかかります。
そうしたら、すかさず歯に移し替えて、思いっきり引っ張ります。
キャー!
やめてぇ〜
繊細なファブリックは、こうして次々と姿を消しました。
いろいろと悟った上で、布屋さんでごく普通のコットン生地を買いました。
これなら大丈夫よね、爪も引っかからないし。
さっそく、クッションカバーを作りました。
新しいもの好きのめそ吉は、すぐに近づき、クンクンクンクンとにおいを嗅いで点検しています。
と、次の瞬間、ガッと噛みついたかと思うと、そのまま思いっきり引っ張りました。
ビリリッ。
あらまぁ〜、破れちゃったぁ。
ひとたまりもありませんでした。
クッションや枕は、時には猫プロレスの相手?にされて、噛みついて引っ張り回されたり、ケリケリケリーっと蹴られたりもします。
こんな散々な目に合わされたら、並みのカバーは破れてしまいます。
クッションカバーに適した素材探し
めそ吉の部屋(寝室)で一緒過ごす時、私たちはひとつずつクッションを使います。
極限までモノを減らした寝室で、クッションは必需品。
市販されているクッションカバーの中で、条件にあうモノを見つけるのはむずかしい。
ということで、布を買いに行きました。
条件というのは、この三点です。
・めそ吉が爪で糸を引っ掛けられないような密な織地
・めそ吉が噛み付いて引っ張っても破れない丈夫な布
・シンプルで部屋になじむ色あい
どの条件も譲れません。
布屋さんの店内を丹念に見てまわりました。
そして、とうとうコレだ!という布にめぐりあいました。
織地が密で、柔道着並みに分厚くて丈夫そう、それでいて手触りが柔らかな生地。
オフホワイトで、色も好みに合ったので、即購入しました。
クッションカバーと、めそ吉のハンモック用の布を作りました。
猫用クッションカバーの工夫
生地だけではなく、クッションカバーの形も、猫仕様です。
ファスナーやボタンは体に当たると痛いので使わずに、フタのある袋状にしています。
ある時、めそ吉がカバーの切れ目から、中に入って眠りました。
またある時は、カバーの中に入って、ヌードクッションの薄い生地に激しく噛み付きました。
この様子を見て、二つの目的のために、カバーを改良することにしました。
1.めそ吉がクッションカバーの中で気持ちよく眠れるように。
2.ヌードクッションの生地が破れないように。
改良しためそ吉仕様のクッションカバーは、カバーの上にもう一枚カバーがかぶさったような形にしました。
冬用はふわふわ素材
めそ吉は、私より少し早め、夜には少し冷える日もある9月頃から、ふわふわ素材を使いたがります。
当初は、化学繊維は静電気が起こりやすいので、コットンフランネルか、またはウールがいいなぁと思っていました。
ファブリックとして、おしゃれに見えそうですし。
ところが、めそ吉は、とにかくマイクロファイバーのふわふわが大好き。
静電気で毛をふわぁーっと立たせて、時にはバチバチいわせても、気にしていない様子。
まずは、使わなくなったマイクロファイバーの毛布で、改良型クッションカバーを試作することにしました。
めそ吉は、これがもう、大のお気に入りになりました。
めそ吉が我が家に来て3回目の冬を迎え、新品のマイクロファイバーのふわふわの布を買って、クッションカバーを作りました。
サンドベージュがめそ吉によく似合います。
めそ吉も、「コレ、いいね!」とばかりに、すぐに香箱座りして、気持ちよさそうに目を閉じました。